自分と、
自分以外の境界線を、
取り除いてくと、
だんだん、
自分、
ひとりという意識が、
薄くなっていくんです。
初めは、
自分の存在が、
だんだん、
希薄になっていくんです。
自分自身の存在が、
薄くなっていくと、
自分と、
周りにあるものの区別が、
つかなくなっていくんです。
周りにあるものが、
自分自身のような感じがしてくるんです。
それは、
瞬間的に、
光も音もない世界に、
移動したときにおきたことなんです。
上とか下とか右とか左とか、
わからなくなって、
自分が、
浮いているのか、
どこかに立っているのか、
わからないようなところなんです。
そこにいて、
じっと、
感覚をすましていると、
だんだん、
自分がなくなっていくのを感じたんです。
そうして、
世界と、
自分が、
ひとつになっていくような感じが、
内側から、
沸き上がってきたんです。
物質的な世界では、
自分以外を作り出すことで、
自分を、
認識していますが、
スピリットの状態になると、
経験しているすべてのことが、
自分自身だということが、
わかるようになるんです。