今度は、
部屋の明かりを消します。
部屋の中は、
真っ暗で何も見えません。
だけど、
たくさんの人のイメージは、
残ったままです。
それでは、
次に、
ストロボライトの光を当てます。
そのストロボライトには、
コントロールパネルがついていて、
そのパネルには、
ひとつひとつのポーズに、
番号を割り当てた数字があります。
ポーズ、
ひとつひとつに、
対応しています。
番号を選ばずに、
光を当てると、
全部のポーズが見えます。
1番の光を選択すると、
1番の番号を、
割り当てたポーズだけが見えるんです。
仮に、
100番まで、
ポーズがあったとしましょう。
1番から、
順に、
100番まで変えて、
光を当てていくと、
時間を追って、
見ているのと同じ動きが見られるはずです。
今度は、
100番から、
1番に向けて変えていくと、
ちょうど、
アニメーションを、
逆さまに見ているような動きをします。
今度は、
1番から飛んで、
30番に光をあてます。
1番の光の周波数から、
30番の光の周波数へ、
ゆっくりと変化していって、
30番のポーズが、
浮かび上がってきます。
30番のポーズを見ていると、
これから、
右を向こうとしているのか、
左を向こうとしているのか、
手を挙げようとしているのか、
手を下げようとしているのか、
30番のポーズだけではわからないはずなんです。
そして、
じっと目を凝らして見ていると、
31番でも、
29番でもない、
30番のAが、
30番の脇に現れてくるんです、
30番のBも、
同時に、
現れてくるんです。
そして、
30番のAには、
30番のAの1、
30番のAの2、
30番のBにも、
それぞれ、
1と2が現れてくるんです。
可能性が、
どんどん、
広がっているんです。
この物質的な世界も、
こんなふうにして、
可能性は、
広がっているんです。